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【レビュー】星間戦争の残酷過ぎる真実! フォースと共にあれ!「ローグ・ワン」‼【微ネタバレあり】

基本情報

原題:RogueOne:A Star Wars Story

製作年:2015年

監督:ギャレス・エドワーズ

脚本:ゲイリー・ウィッタ,クリス・ワイツ,トニー・ギルロイ

製作主導:ルーカスフィルム

製作国:アメリカ

 

登場人物

ジン・アーソ:フェリシティ・ジョーンズ

キャシア・アンドー:ディエゴ・ルナ

K-2:アラン・テュディク

チアルート:ドニー・イェン

ベイズ・マルバズ:チアン・ウェン

ボーディー・ルック:リズ・アーメド

ソウ・ゲレラ:フォレスト・ウィテカー

レビュー『反乱軍の暗黒史を壮絶に暴く傑作スピンオフ』

オススメ強度:★★★★★

この映画観てからシーズンパス買うべきか、めっちゃ悩んでます…

今回のレビューですが、若干ネタバレしてるかも…

気になる人はブラウザバック推奨。特にスターウォーズの小ネタに注意。

それとまだ未視聴の方はいらっしゃいますか?

もしまだなら今すぐ観に行け(呼吸音)

いやもうホント頼みます!観て下さい!もうとにかくモノスゴイんだから!

 

今作は、今後もラインナップ拡充予定の記念すべきアンソロジー第一弾!

俊英ギャレスの奇抜なアプローチや工夫が随所に見受けられる傑作です。

ジョージ・ルーカス監督が手掛けた『スターウォーズ』(以下、SW)。

オリジン三部作序章となる、EP4冒頭の直前までをドラマティックに描きます。

つーかJJが心配になるぐらいですわ…ハードル上げ過ぎだろギャレス… 



当時、EP4製作中の若きルーカス監督には大きな指針がありました。

ひとつは「それまで誰も観た事が無いSF巨編を創る事」、

それに加えてもう一つ、「古き良き英雄活劇映画の復興」でした。

原典SW六部作からすれば、本作の構造は間違いなく『邪道』です。

コレ観てからJJのEP7観ると如何に『王道』な作りだったかと嘆息します。

 

まずタイトルテーマが無し、物語の説明ナレーションも無し。

加えて重要なのが、帝国軍の存在です。

彼らは徹底的に悪辣かつ冷酷に統率され、銀幕に絶望感を纏って君臨します。

ストームトルーパーに対して、強い恐怖感を抱いたのは初めてですね。

反乱軍にとって更にしんどいのはジェダイという英雄不在での戦いです。

今作とSW六部作の大きな違いはそこにあります。

そこが本作究極のキモで、賛否の分かれる部分でしょう。

しかし、私は大好きになりました。何もかもが斬新なのです!

昨年度、劇場で鑑賞した映画の中でも間違い無くMVPの逸品!

何が斬新ってコレ、まんま戦争映画なつくりなんですよね。

あらゆる予想を裏切ったドギツいプロット構成と秀逸なグラフィック

正直に言います。CLONEWARSもREBELSも好きじゃないクチです。

なので「ローグ・ワン」の初報を劇場で観た際は、

「またスピンオフ?もう十分だろう…」と思ってました。

当時の自分を頭ごとブラスターで吹き飛ばしてやりたくなりますね?

あるいはフォースチョークとマインドトリックで延々拷問してやりたいですね?

その他、起動したサーマルデトネイタで神経衰弱させてやりたくなりますね?

それともランコアに嗾けさせt(ry

もういいでしょう…それだけ「ローグ・ワン」は偉大だったって事です…

 

本作は前述通り「ジェダイ不在の戦い」なワケですが、

もうひとつ重要なのは「反乱軍も一枚岩では無かった」という点。

ギャレス本人の「グレー」発言然り、今作では『正義』がひどく曖昧です。 

帝国軍があらゆる銀河系にとって絶対悪である事は明々白々にしても、

反乱軍の中にはソー・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)部隊のような

急進過激派もいるし、キャシア(ディエゴ・ルナ)自身も大儀の為とは言え

ドギツい汚れ仕事ばかりで神経をすり減らし続けてます。

ジン(フェリシティ・ジョーンズ)もまた、自らを救ってくれた反乱軍へ

大きな不信と疑念を募らせています。

 

SWのミッシングリングを描く一方、本作の裏テーマとして

『正義』の本質とは一体何か、ギャレス率いる製作陣は私達に問いかけます。

象徴的な場面が劇中で二つ訪れます。

一つはジェダでの攻防、もう一つはイードゥでの偵察任務です。

SWオリジン三部作で反乱軍メンバーの闘いぶりたるや、

揃いも揃って、超COOLでとにかく痺れた物でしたが、

上記の凄惨な戦闘シーンでは思わずハッとさせられます。

ビークルやブラスターが従来のヘリや戦闘機、銃と置き換わっているだけで、

あの世界で起こっているのは戦争なのだと今更ながら痛感させられます。

 

加えて、上記の通り『英雄不在の中での闘争』です。

今作の登場人物は皆、一介の兵士として徹底的に描写されます。

帝国軍の貨物シャトルSW-0608でメンバーがいよいよ作戦決行に至る場面。

劇場で誰もが「生きて還ってくれ…」と祈った事でしょう。

しかし、決戦の地スカリフ・ビーチでは帝国軍の強固な防衛線が

彼ら「ローグ・ワン」に容赦なく牙を向きます。K-2…(泪)

一人、また一人と息絶え、倒れ伏す兵士達。

浜辺でボロボロに成り果て、真っ白に消えるスカリフを望むジン…

壮大なサントラにも圧倒され、あまりの哀しさに涙が溢れました。

 

それともう一つ、「SW史上、屈指のラスト10分間」とも謳われた幕引き。

想像だにしなかった、まさかのヴェイダー卿の大立ち回り。

そしてタンティヴⅣの逃走開始と『彼女』の存在。

賛否あれど、ここまで描き切ってくれたギャレスには感嘆するばかりです。

子供の頃からSWにのめり込んだ世代に、より突き刺さる内容となっています。

個性派俳優に支えられた「ローグ・ワン」そして…RIP CARRIE…

序盤から中盤に掛けてダークで有機的な色調に仕上がった風景が、

終盤へ移ると、真っ白な浜辺に無機質な帝国軍基地シタデルタワーが

対照的にまとまり、とてもユニークで好印象でした。

それに浜辺での戦闘は、今までありそうでなかったので新鮮でしたね。

加えて画を引き締めたのは、豪華個性派俳優陣の共演でしょう。

 

ゲイレン演じたマッツおじさん然り、クレニック長官のベン・メンデルスン然り、

ゲレラ役のウィテカー、ベイル・オーガナ役のジミー・スミッツ、

見目麗しいモン・モスマ役のジュヌヴィエヴ・オライリー等々、

彼ら一人一人の振り絞るような渋い演技が、本作を更に昇華させています。

 

意表を突かれたのが、クレニック長官とK-2役のアラン・テュディク氏両名。

まず長官を演じたベン・メンデルスン氏。

ジャッキー・コーガンでは

恥知らずで頭の足りないジャンキー役がドはまり過ぎでしたが、

今作では冷酷で悩める中間管理職のクレニック長官を熱演。

ヴェイダー卿との謁見ではマジで死にそうな程に苦悶! 流石です…

 

そしてK-2を演じたアランさん。本国では声優を勤める一方、

度々ブラックコメディ映画で秀逸なパフォーマンスを披露してくれます。

アランをもっと知りたいなら、上記の二本をオススメ!!最高に笑えます!

今作では専用の竹馬を使い、モーションキャプチャーでK-2に成りきってます。

彼が高性能ドロイドを演じたのは今作で二回目ですね。

 

その他、印象深い小ネタも盛り沢山です。

おなじみR2&3POや新入りのC1-10P、EP4そのまんまなモスマの作戦指令室、

ヘラの同型機(?)のVCX-100、更には悪名高きエヴァザン&ポンダコンビまで!!

加えてCWやREBELの設定も地味に落とし込みされてます。

スタオタにはたまりませんね!

 

そして本作上映が始まった折、

盟友キャリー・フィッシャーが、遠い空へと旅立ちました。

安らかな眠りをただただ祈るばかりです。

周囲の男達やエイリアンに平然と食って掛かるレイア姫がとても大好きでした。

本当に本当にありがとうございました。

 

スターウォーズ・マニアの予想を覆し、まさかのマスターピースとなった

「ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー」‼!

サントラも音響も素晴らしい仕上がりでした!

必見です!まだ間に合うぞ!是非、劇場でお楽しみ下さい!!