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【SpoilerAlert!!】「シビルウォー」劇場で楽しんで参りました!【ネタバレ注意!!】

レビュー

オススメ強度:★★★★☆ 

コチラの記事でも言及されております通り、

「Civil War」(以下、C.Wと表記)も見易い構成に仕上げられています。

 

只、今作は「キャプテン・アメリカ」こと

スティーブ・ロジャースが自らの過去に触れ、

新たな葛藤に深く迫る内容であり

「キャプテン・アメリカ(Captain America:The First Avenger '11 米)」

「ウィンターソルジャー(Captain America:The Winter Soldier '14 米)」

の二作をあらかじめ御覧頂ければ、

各キャラクターへの没入感もより深まるハズです。

バッキーに関しては特に。

 

 

原作C.Wはアメコミ史上かつてない壮大なテコ入れ企画として著名で

「南北戦争」の名の通り、政治的な主題の重さも然る事乍ら、

チームの離散、仲間の死、ヒーローに対して騒乱する民衆等々、

今までに類を見ないビジュアルで物語が進展します。

 

原作では「スーパーヒューマン登録法」でしたが、

劇中ではウルトロンが引き起こした惨劇の舞台を名に冠した

「ソコヴィア協定」が制定。ヒーロー達に署名を迫ります。

この協定の元、ヒーロー達は国連の管理下に置かれ

今までのような活発な活動は出来なくなります。

国際社会はヒーロー達もまた、ひとつの脅威なのだと捉えた為です。

 

しかし、今回の映画は民衆や世相の様子などは

思ったよりも控え目に表現されてます。

劇中ではむしろ、人ごみに紛れて暗躍するテロリストの脅威、

そして暴動鎮圧や特殊作戦に関連して発生する

「コラテラルダメージ」の悲痛さが強調して描写されています。

 

今までMCUのヒーロー達は自らの力を行使し、

数々の災厄に立ち向かって来ましたが、

全ての人民をその手で救い出す事はやはり困難。

劇中キャプテンの抱えるジレンマは、

まさしく近代アメリカのそれだと思います。

 

社長トニーが久し振りにスーツを着用し

「アイアンマン」として戦う事となりますが、

険しい顔のアーマーが語る通り、やや強硬的なスタンス。

終盤に訪れる

「キャプテン・アメリカウィンター・ソルジャー」VS「アイアンマン」

の大立ち回りは確かにスゴイんですが、

興奮するよりもただただ哀しく、「盾を置いて行け!」と怒鳴り

スティーブと遂に決別するラストは観ていて胸に迫りました。

 

勝利者不在の空虚な闘い。

袂を分けたトニーとスティーブ。

二人の男の明日はどっちだ。

C.Wに翻弄されるヒーロー達

協定に反対派

キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(演:クリス・エヴァンス)

これまでの闘い、そして冒頭のナイジェリアにおける

生物兵器奪還作戦に伴った民間人の被害拡大を受け、

いよいよ厳しい立場に追いやられる。

「協定」に対し揺らいでいた矢先、署名式の舞台ウィーンでテロが発生。

テロの容疑者がかつての戦友であり、宿敵でもあるバッキーと知る。

バッキーとの対話で黒幕が別にいる事を知ると

反旗を翻し、同調する仲間達と真相を探るべく躍起となる。

本作における狂言回しの一人でもある一方、

自分で決断したとは言え不幸な境遇に追いやられた被害者。

 

ウィンターソルジャー/バッキー・バーンズ(演:セバスチャン・スタン)

「…最初からやれ」

本作の被害者その二。たぶん一番不憫な立ち回り。

前作、前々作観てからだとホント可哀想...

あいかわらずヒドラ屈指の科学力で強化された肉体、

卓越した射撃技術、そして『鋼鉄の左腕』で無双の殺陣を披露。

前作でもそうだったが、惚れ惚れするほどに速く強い!!

アイアンマンとの対峙で過去の罪が露呈。

スティーブと組んだ死闘の果てに左腕を失う。

ヒドラの洗脳が未だ根強く残っていることから、

再び長い眠りにつく事に。復活が待ち遠しい...

 

ファルコン/サム・ウィルソン(演:アンソニー・マッキー)

「…お前なんか嫌いだ」

MCUでは現代におけるキャプテンの相棒。やんちゃな面はあいかわらず。

隼の名前「レッドウィング」を冠した

小型ドローンを駆使する事で偵察能力も向上。

ただし、仲間の評判は芳しくない模様。

画面を縦横無尽に飛び回り、斬新なアクションを披露してくれる。

スティーブを誰よりも信頼しており、協定反対の立場にも理解を示し

良いように利用されたバッキーの事情も汲んでやる情に厚い男。

独房でトニーと対面した際は嫌悪感剥き出しだった。

ピーターのギャグ補正の弊害か、空港における新旧バディの

掛け合いには思わず吹き出してしまいました。

スコットを巻き込んだ張本人。

 

スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ(演:エリザベス・オルセン)

本作の被害者その三。

冒頭の作戦では自らの過失から被害が拡大した為、マスコミの餌食に。

自ら望んで手に入れた強大な力に対し、葛藤を抱え

普通の人として暮らしたいと思うようになるが、

周囲はそれを許さず、トニー&ヴィジョンの手により軟禁状態に。

拘束着を着せられ独房に収監された際はどこか悟りきった様相だった。

 

ホークアイ/クリント・バートン(演:ジェレミー・レナー)

ほぼ引退状態だったが、キャプテンに呼応し再び弓を手にする。

ワンダとは息の合った連携で魅せてくれる。

妻子持ちであるにもかかわらず無謀な行動に打って出た事を

トニーに非難されるが、お前自身はどうなのか?と尚も食い下がる。

空港では遂にアントマンと例のアレを発動。

 

アントマン/スコット・ラングマン(演:ポール・ラッド)

空港にて合流した伸縮するチンピラ。

ダラけた態度はいついかなる時も崩さないが、漢スコットやる時はやる。

しかし、なんとなく付いて来たのか、それとも協定に対して

本人自身に想う所があったのか、イマイチ本気度が分からない。

空港ではチビ⇔巨人とサイズを入れ替え、大暴れ。

アイアンマンのアーマーの隙間に入り込んで機能不全に追いやったり、

巨大化してストンプしたり、やっぱ観てて楽しい!

最後はAT-AT的に成敗される。

 

協定に賛成派

アイアンマン/トニー・スターク(演:ロバート・ダウニー.Jr)

前線から退いており、かつては狂った様にスーツを乱造していたが

現在はほぼ処分済みである模様。ポッツとは紆余曲折の後に別居。

ヒーローとして人々を護って来た一方、救えなかった命も多く

現在は罪滅ぼしの様に慈善活動に勤しむ。

これ以上犠牲を増やすべきでないという考えからやや強硬的となり、

協定にも早い段階から賛成の立場を示し、ワンダをヴィジョンに命じて

アベンジャーズ本部に軟禁させた。

終盤、自分の家族に起った悲劇の真相に触れ、激昂。

スティーブ&バッキーと対峙する。

 

ウォーマシン/ジェームズ・ローズ(演:ドン・チードル)

本作の被害者その四。

気の良いトニーの相棒"ローディ"

国際社会の厳しい目付きを前にし、協定に従うべきだとして署名。

第三号新造スーツはやはりガトリング、ミサイル等の実弾メイン。

加えてキャノンの砲身がスタンロッドに変形。そして即、折れる。

キャプテンを追尾する際、ヴィジョンの攻撃でリアクターを破損、

そのまま高高度から墜落してしまう。

動物病院に勤めてる私の友人によるとローズの状態は深刻らしく

頸椎から背骨、つまり首から腰までの骨が駄目になってしまった様子。

リハビリは相当辛そうだが、めげずに下品なジョークで

トニーと笑いあったりと最後にはいつもの二人の様子が伺えた。

 

ブラックパンサー/ティ・チャラ(演:チャドウィク・ボゥズマン)

ウィーンでの協定署名式では父であるワガンダ国王が演説していた。

しかし、爆破テロに巻き込まれ父ティ・チャカが死亡。

自らが王位、そして「ブラックパンサー」の名を継承する事となる。

ワガンダはヴィブラニウムの産地として著名で

勿論スーツにも惜しみ無くヴィブラニウムを使用。

バッキーにテロ首謀者の疑いの目が向けられると

報復するべく執拗に付け狙うようになる。

パンサースーツがむっちむちでセクシーだとの評あり。

つーかウィーンの背広姿からは想像つかねー筋骨ぶりだぞ!

着痩せするタイプなのかな?

 

ヴィジョン(演:ポール・ベタニー)

ありえないほど、チート過ぎる人造人間。

ジャービス時代にはフランクな口調で話す時もあったが、

現在は少しぎこちない雰囲気。

ウルトロンとの戦いの後、自らのアイデンティティに思い悩んでいる。

料理が下手くそらしい。

またワンダに気があるようだが、生まれたばかりの彼は

その感情が上手く理解出来ないでいる模様。

キティ・プライドのように何でもすり抜けられる。

本部ではホークアイを持ち前の能力で圧倒したが、

ワンダのサイキックには敵わなかった。

ヤング・アベンジャーズ結成の為、彼の今後に期待。

 

スパイダーマン/ピーター・パーカー(演:トム・ホランド)

トニーの情報網によって素性がバレたピーター。

新スーツが公開前からダサいダサいと言われてが、

実の所どーなのかと言うと…凄いダサい。

むしろ今回は日本のダーマッを参考にしているのでは?

なんやかんやと社長に言いくるめられ、ドイツへ足を運び

激闘の渦へと巻き込まれる事になる。

トビー&アンドリュウのスパイディと違い、

かなり早口でまくし立てるギークな雰囲気が魅力。

案の定、空港の闘いでは敵味方両サイドにウザがられた。

スパイダーマンもっぺん劇場版作る事実に驚き。

 

ブラックウィドゥ/ナスターシャ・ロマノフ(演:スカーレット・ヨハンソン)

汚いな流石女スパイ汚い

 

ヘルムート・ジモ(演:ダニエル・ブリュール)

本作における真の黒幕で、キャプテンと同じくもう一人の狂言回し。

ソコヴィアで兵士として訓練していた経歴こそあるが、

「ロキ」,「ウルトロン」,「サノス」等とは違う、

何も持たない普通の男だ。

彼自身、ヒーロー達にはどうやっても敵わない事を悟っている。

そんな平凡な男がいったい何故、こんな凶行に至ったのか?

そこが本作における重要なファクターになっている。

ある意味、本作はアベンジャーズという強大な勢力に、

たった一人の男が生身で立ち向かった物語と捉える事も出来る。

最終的に収監された彼だが、新たなヒドラ幹部としての復活が取り沙汰されている。

まとめ

今までのMCUは「王道」と言える展開でしたが、

彼らヒーローの活躍の影で苦しむ人々もまた多いという事実を

知らしめたヘヴィなドラマです。

 

しかしながら、シリアスでシビア一辺倒では決して無く

マンガらしい表現やキャスト達の軽妙な掛け合いもあって

息苦しさは軽減されています。

 

今日までぞくぞくと増えて来たMCUのヒーロー達。

彼ら彼女らひとりひとりをどう画面映えさせるかという

製作現場の腐心ぶりがありありと分かる映画です。

 

全員に見せ場があり、そして

影の薄いヤツが一人も居ないというのは偉業といっても良いでしょう。

流石のプロット構成だと思います。

実際、バッキーの独白とトニーがピーターの自室に押し入る場面を

見比べるとホントにおんなじ映画か?と疑うぐらい空気が違いますからね。

 

思いがけず心拍が上がったMCUの最新作でした!!

しかし、原作同様に死闘の末に訪れるラストは

とても苦々しく賛否が分かれそうではあります。

 

キャプテン・アメリカの物語はこのC.Wで一旦、終了。

今後のラインナップも見逃せませんね!!