血を吸う大地のよろずブログ

マイナーソフト集まれ!只今無名な映画&ゲームをサルベージ中!!自腹で購入した各種ソフトをズバっとレビュー致します!

今春劇場公開作品を振り返る④~ワイルドスピード-アイス・ブレイク-~

基本情報

原題:Fate of the Furious

製作年:2016年

監督:F・ゲイリー・グレイ

脚本:クリス・モーガン

製作主導:オリジナル・フィルムズ

製作国:アメリカ

登場人物

ドミニク・トレット:ヴィン・ディーゼル

ルーク・ホブス:ドウェイン"ザ・ロック"ジョンソン

レティ・オーティス:ミシェル・ロドリゲス

ローマン:タイリース・ギブソン

テズ・パーカー:リュダクリス

ラムジー:ナタリー・エマニュエル

デッカード・ショウ:ジェイソン・ステイサム

エレナ:エルサ・パタキー

サイファー:シャーリーズ・セロン

マグダーレン:ヘレン・ミレン

あらすじ

ホブス、そしてショウ兄弟との因縁。ミア&ブライアンとの決別。

失った記憶を再び取り戻した、レティとのふれあい。

全てが過ぎ去った後、キューバにて珍しく穏やかな時間を享受するドム。

しかし、不穏な影は止む事無く、執拗に彼を追い求める。

 

街中で邂逅した女。彼女とのめぐり合いが再びドムを、

そして彼の"ファミリー"を、再び凶悪な闘争へと駆り立てる。

突如として反旗を翻し、かつての仲間へ容赦無くその牙を剥くドミニク。

 

何がドミニクを狂わせたのか?翻弄される"ファミリー"の行く末は?

白熱し暴走しようとするトルクを叱りつけ、冷徹な駆け引きに弄ばれるまま

今、仲間たちの"絆"が試される。

レビュー『裾野を広げるF&Fユニバース』

オススメ強度:★★★☆☆

既にシリーズ全部観てるよ!と言う方なら強度:★★★★

※※ネタバレ無しですが、キャラ説明等で筋書が分かるかもしれません※※

珍しく帰省した家族に「どっか連れてけ」と諭されて、

劇場に足を運んだ際に鑑賞致しました、ワイルドスピードの最新作。

前作までショウ兄弟を主軸とする謎の武装組織とドム&ブライアン率いる

ファミリーの対決を描いて来ましたが、今回はその闘いに隠されていた

ある顛末、そして真の黒幕を物語の主軸としています。

ワイスピ完結三部作に向けた足掛かりとなる本作ですが、

その予告編が公開されるや否や、ドムがまさかの悪堕ちというプロット、

加えて相変わらずド派手なカーアクションで度肝を抜かれた方も多かったハズ。

 

しっかし、時期が時期だったとは言え、ド田舎にも関わらずほぼ満席の状態(汗)

発券機前もごった返す中、何とか確保した席がなんと真ん前の一番左端で

ほぼほぼスクリーンを真横から拝むような形になってしまい

視聴の合間、ドッと疲れてしまいましたorz

シリーズも八作目に到達と、超長編のフランチャイズにも関わらず、

やはり若い世代に突き刺さる作品なんだなぁ…とそのブランド力に感嘆。

 

上の星取そのままですが、シリーズを網羅した上での鑑賞をオススメ。

実際、一緒に劇場で鑑賞した私の家族も「アクション凄かった」と

評価する一方、「誰が誰だか分からなかった」との感想を漏らしてました。

ワイスピは、かつての登場キャラがチョイ役でカメオするのが定番で

そこが楽しみな点でもあったのですが、今作ではチョイ役どころか

今までのキャラが、本筋に結構大きく絡んで来ます。

なのでシリーズ全作を観てからの方が、カタルシスをより堪能出来るかと。

製作陣にも、ファンに取っても、かなり意欲的でチャレンジングな一作です。

まずドムの裏切りに始まり、更に加えてブライアン不在での闘いです。

シャーリーズ・セロン演じるサイファーとドムの掛け合いから幕を開け、

姿を消すドム、投獄されるホブス、そこから再び結束する仲間達と

冒頭から怒涛の展開で、惹き付けられます。

 

これまではドムとブライアンの二人が、ドラマの髄としてかなりのウェイトを

占めていた為、ドムをあえて敵役に備えてファミリーの面々に光を当てる

プロットは中々に巧妙な仕上がりだったと思います。

ローマン&テズの二人は終盤に繰る車輌のセンスも相変わらずだし、

一度向き合えば安定感のある軽さ。ホブスもホブスで投獄された挙句、

かつての宿敵デッカードと相部屋みたくなっちゃってるのは笑いましたね。

ラムジーとレティの掛け合い等も今までありそうで無かったので新鮮でした。

 

今春、バーニングオーシャン

www.eartheblood-sucker.com

更にGOTG Vol.2と

www.eartheblood-sucker.com

劇場にて既に三度お目に掛かったカート・ラッセル氏が

脇役とは言え、かなりの存在感を放つおいしい役どころ。

 

一方でスケール感を広げるあまり、プロットのご都合主義的な部分も

悪目立ちしていますし、登場する車ももっとじっくり描写して欲しかったです。

それと一部キャラクターの冷遇ぶりも、とても残念。

特にエレナが不憫通り越して胸糞過ぎ

冗談抜きでエレナの処遇で視聴をオススメし難い部分もあります。

それでも演じきったエルサ・パタキー女史は役者の鑑ですよ…ホントに…

 

そしてブライアンとミアが離脱し、恒例の日本車ドライバー枠として

スコット・イーストウッド演じるリトル・ノーバディが新登場していますが

コイツが『如何にもアカデミー出たてといった感じの世間知らず』

『向こう見ずで口だけは達者な非力君』『しかも白人様』

十代向けシットコムにでも出て来そうなテンプレ過ぎる個性付けで

ファミリー中、一人だけヒドく浮いてる印象が否めません。

演者のスコットはフューリーでも、スースクでも脇役ながら

渋い演技で見所があっただけに今後に期待。

 

ワイスピこぼれ話&サントラについて

「ワイスピだったら外れが無い」そんな声もある一大カー活劇シリーズ。

かつて小汚いストリートでチンピラの移民同士、目が血走るぐらいに

小競り合いしていた連中とは到底思えない程、無謀な事ばっかやってます。

今回メガホンを握った映画監督F・ゲイリー・グレイは、NY出身のアフリカ系で

大きく話題にこそならない物の起承転結を徹底した画作りで評価を得ています。

 

そんな監督の過去の作品を振り返りますと面白い事に、

ブルドック(a man apart '03 米)ではヴィン・ディーゼルが

ブルドッグ [DVD]

Be Cool('05 米)ではドウェイン・ジョンソンが、

ビー・クール [Blu-ray]

そして'69年の英国映画をリメイクした、

ミニミニ大作戦(Italian Job '03 米)ではシャーリーズ・セロンと、

当時まだまだ無名だったジェイソン・ステイサムが、

それぞれ出演しており、本作における監督起用やキャスティングは

彼のフィルモグラフィの影響が見て取れます。

ミニミニ大作戦Blu-ray

(↑冒頭の裏切り、黒幕へ復讐を誓う仲間達、ミニ・クーパーを駆使した奇抜なカースタントアクションと共通点多数。しかし、同じリベンジ物ながら空気感は明るめです。メイキングにて、自らクーパーのハンドルを握るシャーリーズ・セロンのワイルドな姿に驚嘆。あんまり評判良くないみたいですけど私は大好き。)

冷徹過ぎる女テロリストのサイファーを、シャーリーズ・セロンが熱演。

この人がヴィラン側だと勝てる気しないですね…

サイファーはスーパーハカーですが、吹き替え版を演じたのは田中敦子女史。

今春、偶然にも田中敦子ヴォイスの女ハッカーが二人も劇場を席巻する事に。

www.eartheblood-sucker.com

ワイスピに登場する女性キャラの過去を振り返ると…

ショットガンでハチの巣にされたり、車ごと爆破され記憶を失ったり、

駅や高級ホテルでキャットファイト()を強いられるレティ然り、

ハンを庇うあまり滑走路に叩き付けられ逝去したジゼル然り、

テロ組織に拉致された挙句、切り立った断崖から転げ落ちたラムジー然り、

何かと扱いが悪辣ですが、今作ではエレナがその毒牙の餌食に…

それと主要な女性キャラクターばかりに目が行きがちですが、

敵役の女の方もロクな目に合ってない為、サイファーの最期に今から期待‼ 

 

日本の配給ではタイトルを『ワイルドスピード』で統一してますが、

原題においては"Fast&Furious"に数字足したり(2だと"2Fast2Furious")

その逆で四作目以降、単純に"Fast4"や"Fast seven"だったりと

表記にバラつきがあり、一貫しません。

今作では"Fate&Furious"の正式タイトルとは別に、現地メディアに限らず

公式の媒体等でも"a.k.a Fast8"(as known as=意訳:御存じ、ワイスピ8)と

注釈が入る事もしばしばあったようです。

 

コレ、現地のファンはややこしく感じたりしないのでしょうか?

まぁタイトルが何であれ、Fateの意味合いが凄く重たく感じられる構成でした。

また邦題の「アイス・ブレイク」は、「初対面同士の緊張を和らげる」という

オリエンテーション用語の意味もあるそうです。

配給側でどの程度意図していたのか、定かではありませんが

劇中のドムの動向を見るに、邦題もまた的を得た内容だったなぁと納得。

ドムとパブ(?)にて語り合うヘレン・ミレン女史が演じたマグダーレンは、

反撃の口火となる『もう一つの家族』を呼び寄せる最重要人物の一人。

ステルス機への襲撃シーンに、思わず興奮したワイスピマニアも多かったハズ。

逆に救急車でのすっとぼけた親子のやり取りには笑いました。

 

ワイスピのサントラにも注目です。ブライアンがまだストリートに居た頃は

絵に描いたようにブラック・ミュージックが主流でしたが、

舞台が移るに連れ、様々なサウンドが入り乱れ、さながらアメリカの

アングラな音楽史の一面を覗いているような気分に浸れる…かも(汗)

リュダクリスも、タイリースも、ワイスピ出演で俳優業を大成させるまでは

アフリカ系アーティストとしての知名度の方が上でした。

 

リュダクリスが演じるテズは、劇中だとかなり謙虚で控えめな雰囲気ですが

アーティストとしてのリュダはだいぶ節操が無く、リリックも

曲によっちゃかなり過激で悪辣な為、テズと比べると相当ギャップがあります。

(↑メジャー進出後、二枚目の大型アルバム。だいぶ古いですが、個人的にリュダクリスと言えばコレ‼と感じている決定盤。Move Bitchは一番好きかもしれん。こき下ろす時は徹底的にやるし、ここぞ‼という時はビシッとCoolにキメるカッコよさは流石の一言。)

 

国内予告編では

Kronic - Push (ft. Far East Movement & Savage)

のトラックに乗せ、本編内容をプッシュしまくってましたが、

この曲

まさかのサントラ未収録‼ 

何故だ…

海外版の限定版だと曲目多いみたいなので、そっちの方を漁ってみますかね?