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今夏劇場公開作品を振り返る④~ワンダーウーマン~

基本情報

原題:Wonder Woman

製作年:2016年

監督:パティ・ジェンキンス

脚本:アラン・ハインバーグ

製作主導:DCフィルムズ,アトラス・エンタテイメント,ラットパック,クルエル&アンユージャル・フィルムズ,テンセント・ピクチャーズ,ワンダ・メディア

製作国:アメリカ

 

『ワンダーウーマン』と彼女を取り巻く登場人物

神秘の島セミスキラに住まうアマゾネス一族

ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン:ガル・ガドット

若き日のダイアナ:リリィ・アスペル(8歳),エミリー・キャリー(12歳)

アマゾンの女王ヒッポリタ:コニー・ニールセン

アンティオペ将軍:ロビン・ライト

アルテミス:アン・ウォルフ

ミーナリッペ:リサ・ラヴン・コングスリ 

争い続ける人間たち

島に漂着した米国軍人スティーブ・トレバー:クリス・パイン

英国政治家パトリック・モーガン卿/アレス:デイヴィッド・シューリス

独軍将軍エーリヒ・ルーデンドルフ:ダニー・ヒューストン

独軍毒物兵器の権威イザベル・マル博士:エレナ・アナヤ

トレバーの秘書エッタ:ルーシー・デイヴィス

変装と外国語に長ける諜報員サミー:サイード・タグマウイ

狙撃兵チャーリー:ユエン・ブレムナー

戦地で物資調達を担う酋長:ユージン・ブレイブ・ロック

『ワンダーウーマン』のあらすじ

パリ。ルーヴル美術館。その一室にて、とある荷物を受け取る女性、ダイアナ。

表向きの顔としては、世界的に名を上げた資産家古物商のダイアナだったが

彼女こそ、かつて大戦で戦地に奇跡をもたらした"ワンダーウーマン"その人だった。

 

ドゥームズデイの討伐、スーパーマンの死、そして再び世界に訪れる動乱の気配。

それでも剣を振るう事に、未だ逡巡を続けるダイアナ。

 

彼女の心を傷付けた、100年前の世界大戦。

故郷のアマゾネス達、そして愛する者との決別。

理想とは程遠い、現実の世界。醜悪な人類の姿。自身の出生の謎。

歴史の闇に秘匿され続けた彼女の歩みが今、白日の下に露わとなる。

レビュー『後半戦直前まではホント素晴らしかったが…』

オススメ強度:★★★☆☆

何故かド田舎では字幕版のみの公開らしく、劇場のシート規模も小型タイプで

切符買う前は「こりゃ空いてるかな?」と思ってたら、ほぼ満席の状態で驚き。

両隣が中高年のおっさん、おばさんで、しかも二人揃って劇中で何か起きる度に

ぶつぶつ独り言呟いてて、だいぶ集中力が削がれましたが、それでも楽しめました。

特にダイアナがロンドンに着いてから、常識知らずにやりたい放題する下りは

劇場内でも大きな笑いが起こってましたね(笑)

やっと決まった服着て、剣と盾装備したまま持ち出そうとするカットほんとすき。

 

既にこれまでのDCEUを打ち砕く興行収益を獲得したともされる本作。

DCプロダクションは当初、WWは一作のみと予定していた物の思いがけない

好評を今作にて獲得した為、更にシリーズを拡充したいとの展望を表明。

一方で、主演を担ったガル・ガドットがイスラエル出身に加えて、

女性が男性に頼らず主人公として活躍するプロットラインから、各種宗教団体や

女性の存在自体を否定する、頭おかしいレイシストどもの抗議活動なども噴出。

実際、レバノンやカタールなど中東各地で上映を禁止する措置も執行されてます。

確かに女しかいない島『セミスキラ』の描写は、一目にかなり異様な印象でしたが… 

 

まぁ、面白くも無い話題は無視するとして、重要なのは本作の出来です。

結論から申し上げますと終盤戦まではホント素晴らしかった。

幼少から少女へ、そして体躯のしっかりした女性となるまでの成長に始まり、

浜辺での思いがけない出会い、初めての闘争、そして神聖な武器を奪い、

神秘の島セミスキラからロンドン、そして戦火が燻る欧州への道のりを

キャスト達の魅力的な演技と共にしっかりと描写。

BvS公開時、観客を戦慄させた例のテーマ曲も効果的に起用され、痺れます。

本作を鑑賞するより以前に、BF1をプラチナ獲得するまで遊んでいた事もあって

スティーブの絶叫を後目に、塹壕から飛び出すダイアナの大立ち回りに大興奮!

正直「ブラック&ホワイト(This Means War '12 米)」以来、クリス・パインが

好きになれず、予告編でも「こいつ、ウザいコミックリリーフなのでは…」と

心配してましたが、どっこい中々空気の読める好青年な役柄でbene!

観終わってから「あの場面もっと観たかった!」としきりに考えてましたが、

これは各パートが短い訳では決して無く、観たい!と思わせる程、製作陣の演出や

構成力、バランス感覚が優れていたからでしょう。ホント良かった終盤までは

 

BvSでは「正義とは何か?」について苦悶するスープ、バッツの辛気臭い顔を

劇場で延々眺める羽目になりましたが、その反省からか序盤からテンポ重視で

引き込まれ、更に『正義』のみならず、無意味に命を散らし消費される兵士達や

戦火に巻き込まれ、理不尽に死に絶える民間人の様子もしっかりと描き、

戦争の身勝手さ、惨たらしさを通じ『反戦』のテーマも盛り込んでおります。

とりわけ本作で唸らされた点が、何を以って終戦となるのかが分からずに

悲痛な顔を浮かべるダイアナの描写です。

敢えて比較しますが、マーベルのアベンジャーズシリーズ第一作目は

ロキの打倒と、彼が率いるチタウリの母船を破壊すれば"正義完了"。

続く第二作目、エイジ・オブ・ウルトロンでは

ウルトロンと彼の軍団、そしてソコヴィア岩塊を破壊出来れば同じく"正義完了"。

 

しかし現実の正義は明白では無く、戦争とはそう簡単に終結しない物です。

(同じようなコンセプトで、マベもシヴィル・ウォー作ってますが)

ダイアナは朴訥に、敵総大将の首級を討ち取れば戦争が終わると信じてましたが

彼女の望み通りに事は終わりません。クリス扮するスティーブが更に続けて

食い下がる場面も含め、PTSDに苦しむチャーリー、人種に対する偏見の為に

役者の道を諦めたサミー、白人に家族を殺された事を、それとなくダイアナに伝える

何処か悟ったような顔の酋長。とにかく戦争のどうしようもなさに胸打たれました。

 

スーパーヒロインの単なるオリジンに留まらず、ダイアナの顔を通して

彼女が抱く心のキズ、そして華麗でド派手な殺陣活劇だけでなく、

反戦や平和の主題も、多彩な登場人物と共にきっちりと掘り下げた事が

他のDCEU作品と一線を画し、好評の獲得に繋がったと思います。

終盤の展開に難ありな本作

「ここまで誉めちぎって☆が三つはおかしくね?」と思われた方に弁明致しますと

中盤までキッチリしっかりとした構成が、いよいよ終盤戦に至るかという時点で

急にプロット&演出が甘くなってしまい、その点でややマイナスな印象です。

 

特に納得が行かないシーンがひとつだけ。

真の黒幕が姿を現した場面で、背中に手を回したけど剣が無い事に気が付くカット。

「え?どうするの?武器ないよ?」と思ったら、スティーブ達へ場面が移り、

更に続くカットでダイアナに視点が戻った瞬間、既に剣を取り戻してるという下り。

内心「違うだろぉぉぉっ!!」と叫んでました。このシーンにすんごくガッカリ…

 

それとBvSを鑑賞したと言う方で、

「序盤中盤より、むしろ派手なだけで冗長な終盤の闘いに落胆した」という方は

恐らく同じような感想を抱く事でしょう。完全にDCEUの悪癖です。

本作において、ザックは飽くまで原案強力という形で参画してますが、

ザックとデボラのスナイダー夫妻のプロダクションスタジオの名前も

がっつりクレジットされてる様子を察するに、アクションシーンに関しては

結構プロダクションサイドの肩入れも大きかったのではと思います。

冬にはジャスティス・リーグも待ち構えてますが、もう一つ工夫が欲しい所です。

元々、観る予定は無かったWonderWoman

ぶっちゃけ劇場に足を運ぶ予定の無かった本作ですが、とあるYoutuberの

動画を観てから、いや鑑賞しよう!と心変わりしました。

↓その動画がコチラ↓


Vineが終わる頃にドハマりしたSNSセレブなEh Bee Family。

この動画は、ローマでのWW撮影現場を訪れた模様をまとめたVlogです。

 

この動画を観て無ければ、たぶん劇場に赴く事も無かった事でしょう。

WW製作陣一同、そしてEhBee一家に感謝、感謝、感謝ですorz

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